第31回 覚えやすいナンバー

車両のナンバーは覚えやすい数字にするのがよい、と介護タクシー開業時に指導してくれたSさんから言われました。病院の玄関前などには複数台の介護タクシーが並ぶことがあるため、ご利用者に車両を識別してもらうのにナンバーを伝えておくことがあるからです。その際、一度聞いたら頭に入る語呂のいい数字がよいとのことで、Sさんの強い勧めで私の誕生日を使った「いーないーな」と読める番号に決めました。

実際これまでに、車いすで車両に乗る際にナンバーを見て「あっ、いーないーな、だ」と喜ばれたおばあさんがお二人いらっしゃいました。「こういう縁起のいい数字は好き」と、病院から病院へとの転院時に笑顔を見せてくださいました。小さなことですが、少しでも晴れやかな気持ちになっていただけたのならこのナンバーにしてよかったのだなと思いました。

中須譲二
介護タクシードライバー
東京・文京区を拠点に車いすやストレッチャーでの患者等搬送を行う介護タクシードライバー。東京消防庁患者等搬送事業認定、介護職員初任者研修、運転2種免許。前職は出版社の編集。
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