第29回 何人乗れますか?

車いすご利用者の付き添いで同乗されるご家族から「車に何人乗れますか?」と聞かれることがあります。退院や通院時によくあるのは車いすのご利用者1人に付き添い1人というケースで、助手席後方に車椅子ご利用者を車いすのままお乗せし、その隣(運転席後方)に付き添いの方にお座りいただきます。

付き添いの方が1人増え2人になったら、運転席隣の助手席にお座りいただきます。さらにもう1人増え3人になったら、普段は畳んでいる3列目のシートをセットしてそこにお座りいただきます。

3列目シートは1列目2列目に比べると簡易なつくりですしスペースも狭くなるので心苦しいのですが、付き添いが3人になることは滅多にありません。ところが先日、港区の病院から江東区の病院に転院される車いすご利用者の付き添いのご家族4人をお乗せする機会がありました。

当初そのご家族は、4人のうち2人は電車で移動するとおっしゃっていたのですが、「スペースは狭いのですが3列目シートに2人お座りいただけます」と話したところ4人全員が同乗することになりました。乗車時間は30分以上ありましたが、3列目シートに座られたご家族からも「全く問題ありませんでした」と言っていただけホッとしました。

いまのところこの5人乗車(車いす1人、付き添い4人)が、私がお乗せした人数では最多です。もっともノアの3列目シートは3席となっており、定員としてはさらにもう一人乗せられることになるのですが、さすがに狭いだろうなとは思います。

中須譲二
介護タクシードライバー
東京・文京区を拠点に車いすやストレッチャーでの患者等搬送を行う介護タクシードライバー。東京消防庁患者等搬送事業認定、介護職員初任者研修、運転2種免許。前職は出版社の編集。
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