第24回 韓ドラでできた韓国語耐性

観光で日本に来た外国人ご家族にご乗車いただいた話を前々回に書きましたが、今年は日本にお住いの外国人ご家族にもご乗車いただきました。足を怪我して車いすが必要なお父さんに、付き添いのお母さんと娘さんの3人の韓国人ご家族です。

病院とご自宅間の往復搬送を何度かお手伝いしましたが、予約の日時や移動ルートは日本語を話せる娘さんとやりとりします。ご両親は日本語は話せないようで車内でのご家族の会話は韓国語です。

内容はわかりませんが、会話のスピードは速く、口調も強く、車内はまるで韓国のようです。ここ数年ネットフリックスで韓国ドラマを何本も見ていた私は、「ああドラマと同じだ」と少し感動したのですが、その耐性がなかったら日本語にはないその強烈な雰囲気に気圧されていたと思います。

このことを妻に話すと、「韓国はアジアのイタリアと言われているんだよ」と教えてくれました。情熱的な国民性とのことで納得させられました。

中須譲二
介護タクシードライバー
東京・文京区を拠点に車いすやストレッチャーでの患者等搬送を行う介護タクシードライバー。東京消防庁患者等搬送事業認定、介護職員初任者研修、運転2種免許。前職は出版社の編集。
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