第27回 室内高に要注意

以前、座面位置が高い車いすにお乗りの高身長(座高が高い)の方で、ノアだと頭が室内天井に当たってしまうという方がいらっしゃいました。その方が利用する介護タクシーはハイエース指定で、ハイエースに比べ室内空間が手狭なノアは、特に室内高に注意が必要です(室内高さは130センチ目安)。そのため私が使用している貸出用車いすは座面高さが低い超低床タイプです。

超低床の車いすなら身長180センチ超の私が座っても頭上空間には十分な余裕があり、心配いりません。前回、車いすでご乗車いただいた方に、移動中の景色をお楽しみいただいている話を書きましたが、それは貸出用の超低床車いすにご乗車いただいた方でした。乗車時の目線の高さが、外を見やすい位置になり、隣にお座りのご家族と外を眺めながら会話を楽しんでいらっしゃいました。

ご自分の座面が高い車いすでご乗車された方だと、外も高い所が見えにくくなってしまいま、ご家族との会話も、

「〇〇が見えるね」

「おれからは見えないんだよ」

などとなってしまい、少し申し訳ないなという気持ちになります。

中須譲二
介護タクシードライバー
東京・文京区を拠点に車いすやストレッチャーでの患者等搬送を行う介護タクシードライバー。東京消防庁患者等搬送事業認定、介護職員初任者研修、運転2種免許。前職は出版社の編集。
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